
「JALとANA、どっちが安いの?」と聞かれることがよくあります。公式の運賃表で羽田発の4路線を並べたところ、早めに予約したときの最安値は伊丹・福岡・那覇の3路線で1円単位まで同じでした。つまり答えは航空会社ではなく「いつ予約するか」と「取り消す可能性があるか」で決まります。この2点を押さえれば、どちらで取るべきかはすぐに決まります。
出張や帰省で飛行機を取るとき、JALとANAのどっちが安いのか迷っていませんか?結論は、早割の最安値は両社ほぼ同額なので、予定が変わる可能性があるならJAL、直前に株主優待券を使って乗るならANAが安くなります。
搭乗10日前に税抜18,000円の航空券を取り消すと、手数料はJALのセイバーで約900円、ANAのシンプルで約10,800円となり、その差約9,900円は羽田〜伊丹の最安運賃9,680円を上回ります。
この記事では、2026年5月に刷新されたANAの新運賃とJALの運賃を、羽田発4路線の最安値・取消手数料・株主優待・マイルの価値という4つの軸で比較しました。
本記事はFP技能士資格保有のトモコが調査・執筆しています。掲載情報は執筆時点のものです。価格・制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
- ✅ 結論:JALとANAの国内線、どっちが安くておすすめ?
- 📌 JALとANAの運賃の種類を整理|ANAは2026年5月に3種類へ刷新
- 📌 羽田発4路線の最安値を比較|早割の下限はほぼ同額
- 📌 取消手数料を比較|予定が変わるならJALのセイバーが有利
- 📌 便を変えたいときの実額|ANAスタンダードの変更手数料とJALの買い直し
- 📌 株主優待で比較|直前予約ならANAの株主優待割引が割安
- 📌 25歳以下と65歳以上は当日運賃が別枠|ユース・シニアとスカイメイト
- 📌 マイルの価値を円換算|貯まる差は誤差、使う日で約3.7倍
- 📌 条件別|JALとANAどっちを選ぶべきか判断フロー
- 📌 よくある間違い・注意点|旧運賃名と「最低額」の見方
- 📌 トモコはこう判断する
- 📌 よくある質問(FAQ)
- 📌 まとめ・JALとANAの選び方チェックリスト
- 🔍 この記事のファクトチェックについて
✅ 結論:JALとANAの国内線、どっちが安くておすすめ?

最安値は両社ほぼ同じです。見るべきは「予定が変わる可能性」と「株主優待券が手に入るか」の2点だけです。
◆ 予定が変わる可能性がある
◆ 55日以上前に早割を押さえたい
◆ JALのマイルを貯めている
セイバーは出発前の取消手数料が約5%なので、予定変更の損を小さくできます
◆ 株主優待券で直前に乗る
◆ 手数料を払ってでも便を変えたい
◆ ANAのマイルを貯めている
直前予約なら株主優待割引が割安で、羽田〜那覇では前日予約より15,010円安くなります
両社の差は、運賃の水準ではなくルールの設計にあります。早割の最安値はほぼ横並びですが、取り消したときの手数料、便を変えられるかどうか、株主優待の使いやすさがはっきり違います。
なかでも差が大きいのが、取り消したときの手数料です。搭乗日までの残り日数を横軸にして、両社の4つの運賃を1枚に並べました。
ここから先は、この結論の根拠を公式の運賃表と手数料表の数字で順番に確認していきます。
📌 JALとANAの運賃の種類を整理|ANAは2026年5月に3種類へ刷新

ANAは2026年5月19日搭乗分から運賃の名前も手数料も変わりました。旧名称の「ANA VALUE」を前提にした比較は参考になりません。
JALは「フレックス・セイバー・スペシャルセイバー」が基本
JALの運賃は、当日まで予約でき変更もできる「フレックス」、搭乗1・3・7・21日前まで買える「セイバー」、28・45・55・75日前まで買える「スペシャルセイバー」が中心です。セイバーとスペシャルセイバーは予約の変更ができません。
株主向けには「株主割引」があり、フレックスの運賃から50%割引になります。当日まで予約でき、便の変更もできる点がセイバー系との大きな違いです。
ANAは「フレックス・スタンダード・シンプル」に再編
ANAは2026年5月19日搭乗分から、運賃を「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3種類に整理しました。どれも搭乗日の355日前から販売されます。
いちばん安いシンプルは、搭乗45・28・1日前までの販売で予約変更はできません。座席指定は出発24時間前からで、無料の預け荷物もエコノミーで1個(23kgまで)に限られます。スタンダードは前日まで買え、手数料を払えば変更できます。フレックスは当日まで買え、変更は無料です。
発売開始日と無料の預け荷物にも差がある
細かい点ですが、早割を確実に取りたい方には発売開始日の差が効きます。ANAの新運賃は搭乗日の355日前の午前9時から、JALは搭乗日の360日前の午前0時から販売が始まります。人気の連休便を狙うなら、JALのほうが5日早く動けます。
預け荷物も運賃で変わります。ANAのシンプルは無料の預け荷物がエコノミーで1個(23kg)までで、スタンダードとフレックスは2個です。帰省で荷物が多い方や、家族の荷物をまとめて預ける方は、シンプルの安さと荷物の制限を天秤にかける必要があります。
両社の運賃を役割ごとに並べると、次のように対応しています。
| 比較項目 | JAL | ANA |
|---|---|---|
| 最安の早割 | スペシャルセイバー | シンプル |
| 直前の割引 | セイバー | シンプル/スタンダード |
| 有料で変更可 | なし | スタンダード |
| 変更無料 | フレックス | フレックス |
| 株主向け | 株主割引 | 株主優待割引 |
| 最安の積算率 | 75% | 70% |
※出典:JALオンラインマニュアル「運賃一覧」、ANA「シンプル・スタンダード・フレックス」「積算条件」(2026年9月時点)|当サイトが独自に作成
大きな違いは、ANAにだけ「有料で変更できる中間の運賃」があることです。JALは変更したければフレックスを選ぶしかなく、その代わりセイバーの取消手数料が軽く設定されています。
📌 羽田発4路線の最安値を比較|早割の下限はほぼ同額

羽田〜伊丹の最安値は両社とも9,680円でした。早割の最安値だけを比べても勝ち負けはつきません。
両社が公表している運賃表から、羽田発の主要4路線について最も安い運賃の下限を並べました。JALはスペシャルセイバー、ANAはシンプルの最低額です。
| 路線 | JAL最安 | ANA最安 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 羽田〜伊丹 | 9,680円 | 9,680円 | 0円 |
| 羽田〜新千歳 | 11,440円 | 11,550円 | JALが110円安 |
| 羽田〜福岡 | 12,760円 | 12,760円 | 0円 |
| 羽田〜那覇 | 11,990円 | 11,990円 | 0円 |
※出典:JAL「セイバー・スペシャルセイバー運賃表(2026年3月29日〜10月24日搭乗分)」、ANA「シンプル片道運賃表(2026年5月19日〜7月30日搭乗分)」の各最低額|当サイトが独自に作成
4路線のうち3路線で最安値が完全に一致し、新千歳線でも差は110円です。両社は同じ路線で価格を細かく合わせているため、「どちらの会社が安いか」という問いには早割に限れば「同じ」が答えになります。
ただし、表の金額は空席が多い便の下限です。運賃は空席の状況で上下するため、実際に乗りたい便の値段は予約画面で確認する必要があります。
時期によっても下限は動きます。ANAのシンプルは7月31日〜8月16日と9月18日〜21日の搭乗分だけ最低額が一段高く、羽田〜伊丹で9,790円、羽田〜那覇で14,080円です。お盆や連休は最安値そのものが上がると考えておいてください。
差を生むのは会社ではなく「予約の時期」
会社の差が小さい一方で、同じ路線でも予約の時期による差は非常に大きくなります。羽田〜那覇の片道で、早割の最安値と直前の運賃を並べました。
JALのセイバーを前日に買うと最低でも43,890円で、早割の最安値11,990円の約3.7倍です。会社選びで数百円を気にするより、予約の時期を2か月早めるほうがはるかに効果があります。
📌 取消手数料を比較|予定が変わるならJALのセイバーが有利

ANAの新ルールでは、安い運賃ほど取消手数料が重くなります。JALのセイバーは出発前なら約5%で済みます。
運賃の下限が同じなら、次に差がつくのは取り消したときの手数料です。どちらも税抜運賃に対する割合で決まり、取り消す時期によって率が変わります。
| 取消時期 | JALセイバー | JALスペシャル | ANAシンプル | ANAスタンダード |
|---|---|---|---|---|
| 55日以上前 | 約5% | 約5% | 約20% | 約10% |
| 54〜45日前 | 約5% | 約50% | 約20% | 約10% |
| 44〜28日前 | 約5% | 約50% | 約40% | 約20% |
| 27日前〜出発前 | 約5% | 約50% | 約60% | 約30% |
※出典:JAL「取消手数料」、ANA「航空券の各種手数料一覧」(2026年5月19日以降搭乗分)|当サイトが独自に作成。JALスペシャル=スペシャルセイバー
JALのセイバーは出発前ならいつ取り消しても約5%です。スペシャルセイバーは55日以上前なら同じく約5%ですが、54日前を過ぎると約50%に跳ね上がります。
ANAのシンプルは早い段階でも約20%かかり、27日前を過ぎると約60%になります。なお、フレックスはJALが出発前なら無料、ANAが出発前500円です。
税抜18,000円の航空券で手数料を試算
率だけでは実感しにくいので、税抜18,000円の航空券を3つの時期に取り消した場合の手数料を計算しました。
| 取消時期 | JALセイバー | JALスペシャル | ANAシンプル | ANAスタンダード |
|---|---|---|---|---|
| 60日前 | 900円 | 900円 | 3,600円 | 1,800円 |
| 35日前 | 900円 | 9,000円 | 7,200円 | 3,600円 |
| 10日前 | 900円 | 9,000円 | 10,800円 | 5,400円 |
※出典:JAL・ANA公表の取消手数料率をもとに当サイトが独自に試算(2026年9月時点)。税抜運賃18,000円×各手数料率
搭乗10日前の取り消しでは、JALのセイバーとANAのシンプルで9,900円の差が出ます。予定が確定していない出張や、家族の体調次第の帰省では、この差が効いてきます。
ただし、セイバーは同じ便のスペシャルセイバーより高く設定されるのが普通です。取り消す確率が低いなら安い運賃を、確率が高いならセイバーを選ぶ、という使い分けになります。
📌 便を変えたいときの実額|ANAスタンダードの変更手数料とJALの買い直し

「変更できる運賃」と「取り消して買い直す運賃」は、手数料だけ見ると後者が安いことがあります。
取り消しではなく、同じ日の別の便や翌日に変えたいケースも多いはずです。ANAのスタンダードは変更できる代わりに手数料がかかり、JALのセイバーは変更できないため「取り消して買い直す」形になります。
ANAのスタンダードの変更手数料は、変更する時期によって税抜運賃の約5%・約8%・約10%と上がります。さらに変更先の便が空席連動で高ければ、その差額も支払います。
| 変更する時期 | ANAスタンダード | 18,000円なら | JALセイバー |
|---|---|---|---|
| 購入後〜45日前 | 約5% | 900円 | 取消約5%+買い直し |
| 44〜28日前 | 約8% | 1,440円 | 取消約5%+買い直し |
| 27日前〜出発前 | 約10% | 1,800円 | 取消約5%+買い直し |
| 出発後 | 変更不可 | なし | 取消100% |
※出典:ANA「航空券の各種手数料一覧」予約変更手数料(2026年5月19日以降搭乗分)、JAL「取消手数料」。18,000円の欄は税抜運賃18,000円×率で当サイトが独自に試算
税抜18,000円の航空券を10日前に変えると、ANAのスタンダードは1,800円の手数料に差額調整が加わります。JALのセイバーは取消手数料900円を払い、あらためて買い直す形です。
手数料だけを比べると、JALの「取り消して買い直す」ほうがANAの変更より安く済みます。ただし買い直す運賃はその時点の空席状況で決まるため、直前ほど高くなる点は同じです。
変更を前提にするなら、両社ともフレックスが最終的に安い
出張の会議が前後にずれる、帰りの便を現地で決めたい、という使い方なら、最初からフレックスを選ぶほうが結果的に安くなります。JALは出発前の取消が無料、ANAは出発前500円で、変更はどちらも無料です。
フレックスは早割の2〜3倍の運賃ですが、直前に取り消したり変更したりする回数が年に数回あるなら、手数料と買い直しの差額で早割との差は縮まります。会社の経費で乗る出張は、この理由でフレックスが標準になっています。
📌 株主優待で比較|直前予約ならANAの株主優待割引が割安

株主優待割引は、何日前に予約しても値段が変わりません。直前になるほど、ほかの割引より有利になります。
ANAの株主優待割引はフレックスの運賃を半額にした水準で、搭乗日の355日前から当日まで予約できます。有効期間内なら便の変更もでき、出発前の取消手数料は500円です。JALの株主割引も、フレックスから50%割引という同じ考え方の運賃です。
株主優待券は株主でなくても金券ショップなどで購入できるため、実際の支払いは「株主優待割引の運賃+優待券の購入代」になります。そこで、JALのセイバーを前日に買った場合と比べ、優待券にいくらまで払えば得になるかを計算しました。
| 路線 | ANA株主優待 | JAL前日予約 | 券代の上限 |
|---|---|---|---|
| 羽田〜伊丹 | 16,010円 | 19,800円 | 3,790円 |
| 羽田〜新千歳 | 23,760円 | 36,300円 | 12,540円 |
| 羽田〜福岡 | 26,130円 | 39,710円 | 13,580円 |
| 羽田〜那覇 | 28,880円 | 43,890円 | 15,010円 |
※出典:ANA「フレックス/株主優待割引 片道運賃表」(ローシーズン最低額)、JAL「セイバー運賃表」(1日前の最低額)をもとに当サイトが独自に試算。券代の上限=JAL前日予約−ANA株主優待
優待券をこの上限より安く買えれば、直前予約では株主優待割引のほうが安くなります。那覇線なら上限は15,010円で、よほど相場が上がらない限り株主優待が有利です。
一方、羽田〜伊丹は上限が3,790円と小さく、券の相場次第で逆転します。また、株主優待割引は早割の最安値(伊丹なら9,680円)には届きません。株主優待が活きるのは、あくまで「直前に決まった移動」です。
ANAは2026年から株主優待を見直し、シンプル運賃を5%割り引く優待も加えています。早めに予約できる株主は、こちらも選択肢になります。
優待券の入手先と有効期間
株主優待券は、100株以上を保有する株主に年2回配られるほか、金券ショップやフリマアプリで流通しています。ANAは2026年5月19日搭乗分から株主優待番号の有効期間を1年半に延ばし、期間内なら便の変更もできます。
JALの株主割引券は「フレックス運賃タイプB」の片道1区間を50%割引にする券で、使い方の考え方はANAと同じです。どちらも1枚で1名・片道1区間なので、往復や家族分は人数×2枚が必要になります。券代を計算するときは、枚数分を合計してから早割と比べてください。
📌 25歳以下と65歳以上は当日運賃が別枠|ユース・シニアとスカイメイト

学生や65歳以上の親御さんの移動なら、早割より当日運賃のほうが安いことがあります。年齢で選択肢が1つ増えます。
両社には、年齢を条件にした当日限定の運賃があります。ANAは「ユース」(満12歳以上25歳以下)と「シニア」(65歳以上)、JALは「スカイメイト」(25歳まで)と「当日シニア割引」(65歳以上)です。どれも搭乗日当日にしか買えず、予約の変更はできません。
ANAのユース・シニアは早割と同じ水準で当日に乗れる
ANAのユースとシニアは、搭乗日当日の0時から出発20分前まで予約できます。運賃は路線ごとに固定で、空席連動の早割のように日によって変わりません。羽田発4路線のローシーズンの運賃を、シンプルの最低額と並べました。
| 路線 | ユース | シニア | シンプル最安 |
|---|---|---|---|
| 羽田〜伊丹 | 10,340円 | 10,010円 | 9,680円 |
| 羽田〜新千歳 | 14,520円 | 17,050円 | 11,550円 |
| 羽田〜福岡 | 16,500円 | 17,050円 | 12,760円 |
| 羽田〜那覇 | 19,690円 | 17,050円 | 11,990円 |
※出典:ANAHD「フレックス/株主優待割引/島民割引/ユース/シニア 片道運賃表」(2026年5月19日〜10月24日搭乗分・ローシーズン)、「シンプル片道運賃表」の最低額|当サイトが独自に作成
羽田〜伊丹のシニアは10,010円で、シンプルの最低額9,680円とほぼ同じです。羽田〜那覇でもシニアは17,050円で、前日予約のセイバー43,890円と比べれば半分以下です。
ただし制約もはっきりしています。予約は当日の0時からで、便ごとの席数に限りがあり、繁忙期は取れないことがあります。取消手数料は出発前でも約60%、マイルの積算率は50%、無料の預け荷物はエコノミーで1個(23kg)までです。
JALのスカイメイトと当日シニア割引
JALのスカイメイトは25歳までの若年向け、当日シニア割引は満65歳以上向けの当日運賃です。どちらも空席がある場合に当日限りで販売され、変更はできません。マイルの積算率は50%で、スカイメイトの取消手数料は出発前でも約50%です。
当日シニア割引は事前のネット予約ができず、空港カウンターで年齢を証明する書類を見せて買う運用です。同行者と一緒に事前に席を押さえたい場合には向きません。
早割が取れなかった日の「第3の選択肢」になる
年齢の条件に当てはまる方にとって、この運賃の価値は「予定が直前に決まっても早割並みで乗れる」ことです。羽田〜那覇のANAユース19,690円は、早割の最安11,990円の約1.6倍ですが、前日予約のセイバー43,890円と比べると24,200円安くなります。
25歳以下か65歳以上なら、直前の移動は株主優待より先に当日運賃を確認する価値があります。株主優待は券代がかかりますが、ユースやシニアには追加の費用がありません。
一方で、確実に席を取りたい旅行や、家族全員で同じ便に乗りたい帰省では、当日運賃は頼りにできません。あくまで一人で動ける身軽な移動向けの選択肢として考えてください。
📌 マイルの価値を円換算|貯まる差は誤差、使う日で約3.7倍

羽田〜那覇でも、貯まるマイルの差は50マイルほどです。マイルは「どちらで貯めるか」より「いつ使うか」が大事です。
貯まるマイルの差は片道で100円未満
羽田〜那覇の区間マイルは984マイルです。運賃ごとの積算率をかけると、片道で貯まるマイルは次のとおりです。
| 運賃 | 積算率 | 羽田〜那覇 |
|---|---|---|
| JALセイバー系 | 75% | 738マイル |
| JAL株主割引 | 75% | 738マイル |
| ANAシンプル | 70% | 688マイル |
| ANAスタンダード等 | 80% | 787マイル |
| 両社のフレックス | 100% | 984マイル |
※セイバー系=セイバー・スペシャルセイバー、スタンダード等=スタンダード・株主優待割引。出典:JAL「マイル積算・特典設定(普通席)」、ANA「積算条件」「マイレージチャート」(2026年9月時点)|当サイトが独自に作成
最安運賃同士で比べると、JALのスペシャルセイバーとANAのシンプルの差は50マイルです。1マイル1.5円で換算しても約75円で、運賃や手数料の差に比べれば誤差の範囲です。
同じマイルでも使う日で価値が変わる
特典航空券に必要なマイルは、羽田〜那覇でJALが9,500マイルから、ANAがローシーズン8,000マイル・レギュラー9,500マイルです。これを、その日に現金で買った場合の運賃で割ると、1マイルの価値が出ます。
| 使う日 | 現金の運賃 | 必要マイル | 1マイルの価値 |
|---|---|---|---|
| 早割の日 | 11,990円 | 9,500マイル | 約1.3円 |
| 前日予約の日 | 43,890円 | 9,500マイル | 約4.6円 |
※出典:JAL・ANA公表の運賃表の最低額、特典航空券の必要マイル(片道・普通席)をもとに当サイトが独自に試算
同じ9,500マイルでも、早割が買える日に使うと1マイル約1.3円、前日に使うと約4.6円で、価値は約3.7倍になります。マイルは直前に決まった移動のために取っておくのが、いちばん得な使い方です。
📌 条件別|JALとANAどっちを選ぶべきか判断フロー

迷ったら「その予定はもう動かないか」から考えると、自然に答えが出ます。
予定が変わる可能性があるならJALのセイバー
会議の日程が未確定の出張や、子どもの行事に合わせた帰省など、取り消す可能性が1割以上ありそうならJALのセイバーが向いています。出発前ならいつ取り消しても手数料は約5%です。
2か月前に予定が確定しているなら両社の早割を比べる
55日以上先の予定が固まっているなら、JALのスペシャルセイバーとANAのシンプルを同じ日の同じ時間帯で検索し、安いほうを選びます。最安値の水準は同じなので、便ごとの空席状況で決めて問題ありません。
直前に乗るならANAの株主優待割引
1週間を切ってから決まった移動なら、ANAの株主優待割引が有力です。優待券を相場で買い、合計がJALのセイバーより安いかを確認して予約します。長距離路線ほど有利です。
よくある3つの場面に当てはめると
週1回の日帰り出張で会議日程が動きやすい営業職なら、JALのセイバーを基本にして、確定している週だけスペシャルセイバーに切り替えるのが安定します。年10回の出張で取消が3回あっても、手数料は1回900円台で収まります。
年末年始に家族4人で帰省する場合は、日程が固定なので両社の早割で安いほうを取り、預け荷物が多いならANAのシンプル(1個まで)ではなくスタンダードやJALのスペシャルセイバーの荷物条件も確認します。
親の急な用事で翌日の便が必要になったら、65歳以上ならANAのシニアやJALの当日シニア割引を最初に確認し、年齢条件に合わなければANAの株主優待割引と券代の合計を、JALのセイバー前日運賃と比べて決めます。
どちらでも変わらないケース
会社の経費でフレックスを使う出張なら、どちらを選んでも運賃の差はほとんどありません。変更も両社無料なので、出発時刻や空港のターミナルなど、運賃以外の条件で選んで大丈夫です。
💡 状況別のベストな運賃
◆ 予定が未確定:JALのセイバー
◆ 55日以上前に確定:両社の早割で安い方
◆ 直前に決定:ANAの株主優待割引
◆ 経費の出張:両社のフレックスで同じ
📌 よくある間違い・注意点|旧運賃名と「最低額」の見方

運賃表の最低額は、いちばん空いている便の値段です。自分が乗る便の値段とは限りません。
JALとANAの比較で、特に誤解されやすい点をまとめました。予約の前に一度確認してください。
とくに多いのが、ネット上の古い比較記事をそのまま信じてしまうケースです。ANAは2026年5月に運賃も手数料も大きく変わったため、それ以前に書かれた記事の手数料や積算率は当てはまりません。
年齢条件の当日運賃にも落とし穴があります。席数が便ごとに限られ、繁忙期の朝の便は当日0時の時点で埋まっていることがあります。当日運賃を当てにするなら、第2候補の便まで決めておくと安心です。
もう一つは、スペシャルセイバーの手数料の段差です。55日以上前なら約5%ですが、54日前から約50%になります。旅行の2か月前に「一応押さえておく」予約は、55日前を過ぎる前に続けるかどうかを決めておくと安心です。
📌 トモコはこう判断する

私が最初に確認するのは「この予定、本当に動きませんか?」です。答え次第で選ぶ運賃と航空会社が決まります。
調べてみてはっきりしたのは、JALとANAの早割は最安値がほぼ同じで、会社を比べても数百円しか差がつかないことです。その一方で、取り消したときの手数料は同じ18,000円の航空券でも最大で9,900円の差になり、直前予約では株主優待の有無で1万円以上変わります。
そこで私は、会社を先に決めるのではなく「予定の確かさ」と「予約の時期」で運賃を先に決め、その運賃が一番得になる会社を選ぶ順番をおすすめします。次の3ステップで考えてみてください。
■ JALとANAを選ぶ三段階の判断
取り消す可能性が1割以上ありそうなら、この時点でJALのセイバーに決めます。出発前ならいつでも約5%の手数料で取り消せます。
55日以上前ならスペシャルセイバーとシンプル、直前ならANAの株主優待割引が候補です。株主優待は券代の上限(伊丹3,790円、那覇15,010円)を確認します。
最後に乗りたい時間帯で両社の予約画面を開き、安いほうを取ります。マイルの差は片道100円未満なので、判断材料にしなくて大丈夫です。
※ 当サイトが独自に作成(推奨ルート)
たとえば2か月後の沖縄旅行で日程が確定しているなら、STEP2で両社の早割を比べるだけです。逆に「来週の大阪出張、行くかどうかは未定」なら、STEP1でJALのセイバーに決まります。
マイルを貯めている会社がある方は、STEP3で運賃が同じならその会社を選べば十分です。貯まる量の差より、貯めたマイルを前日予約の日に使うほうが、価値は3倍以上になります。
📌 よくある質問(FAQ)

見落とされやすいのは、ANAの新しい手数料です。2026年5月より前の知識のままだと損をします。
Q1. 結局、JALとANAはどっちが安いですか?
A. 早割の最安値は、羽田発の伊丹・福岡・那覇線で同額、新千歳線でもJALが110円安いだけです。会社で選ぶより、予約の時期と取り消す可能性で運賃を選ぶほうが大きな差になります。
Q2. ANA VALUEやANA SUPER VALUEはもう使えませんか?
A. 2026年5月19日以降の搭乗分は、シンプル・スタンダード・フレックスの新しい運賃で販売されています。旧名称を前提にした取消手数料や積算率は当てはまりません。
Q3. 変更できる安い運賃があるのはどちらですか?
A. ANAのスタンダードです。取消手数料と同じく時期に応じた手数料がかかりますが、便を変えられます。JALのセイバーとスペシャルセイバーは変更できないため、取り消して買い直す形になります。
Q4. 株主優待券はいくらまでなら買う価値がありますか?
A. 直前予約でJALのセイバーと比べる場合、羽田〜伊丹で3,790円、羽田〜那覇で15,010円が目安の上限です。早めに予約できるなら、株主優待より早割の最安値のほうが安くなります。
Q5. マイルを貯めるならどっちが得ですか?
A. 最安運賃同士の積算率はJALが75%、ANAが70%で、羽田〜那覇でも差は50マイルです。すでに貯めている会社を続け、前日予約の日に特典航空券を使うのが得な使い方です。
Q6. 便を変える可能性が高い場合はどっちですか?
A. 手数料だけならJALのセイバーを取り消して買い直すほうが安く(税抜18,000円で900円)、ANAのスタンダードは時期により900〜1,800円に差額調整が加わります。変更が年に何度もあるなら、両社ともフレックスが結果的に安くなります。
Q7. 学生や65歳以上の親の移動は、早割と当日運賃のどちらが安いですか?
A. 早割が取れるなら早割が最安です。取れなかった日や直前に決まった移動では、ANAのユース・シニア、JALのスカイメイト・当日シニア割引が早割に近い水準で買えます。ただし当日限定・席数に限りあり・変更不可です。
📌 まとめ・JALとANAの選び方チェックリスト

会社より先に「予定の確かさ」と「予約の時期」を決める。この順番が一番安く乗るコツです。
JALとANAの早割の最安値はほぼ同額です。予定が変わりそうならJALのセイバー、直前に乗るならANAの株主優待割引、2か月前に確定しているなら両社の早割で安いほうを選びましょう。
- 予定が変わる可能性がある
- 取消手数料を約5%に抑えたい
- 55日以上前に早割を取る
- JALのマイルを貯めている
- 直前に決まった移動が多い
- 株主優待券を安く手に入れられる
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